<Header>
<Author: 白居易>
<Title: 送春>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 漢詩大系  白樂天>
<Translator: 田中克己>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 春を送る>
<BookPage: 112>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
三月三十日，
春歸日復暮。
惆悵問春風，
明朝應不住。
送春曲江上，
眷眷東西顧。
但見撲水花，
紛紛不知數。
人生似行客，
兩足無停步。
日日進前程，
前程幾多路。
兵刀與水火，
盡可違之去。
唯有老到來，
人間無避處。
感時良爲已，
獨倚池南樹。
今日送春心，
心如別親故。
<End Poem>
<Translation>
三月三十日、きょうで春が去るが、日も暮れた。悲しみながら春風に問うた、「あすはもうここにいないのだね」と。かくて春を曲江のほとりに送り、なつかしくあちこちを見まわした。見えるのは水上に落ちる花だけで、はらはらとその数も知れない。 思えば人生は旅人と同じで、しばらくも足をとめない。毎日ゆくてに向かって進むが、ゆくてはいくらあるのか。ゆくての戦争や水火の難は、すべて避けてゆくことができる。ただ老の来るのだけは、人間世界では避けようがない。春の終わりという時節感からしかたないと思い、ひとり曲江の南岸の樹にもたれる。きょうの春を送る心は、まるで親戚故旧に別れるのとそっくりだ。
<End Translation>
<Formatted Translation>
三月三十日、きょうで春が去るが、日も暮れた。
悲しみながら春風に問うた、「あすはもうここにいないのだね」と。
かくて春を曲江のほとりに送り、なつかしくあちこちを見まわした。
見えるのは水上に落ちる花だけで、はらはらとその数も知れない。
思えば人生は旅人と同じで、しばらくも足をとめない。
毎日ゆくてに向かって進むが、ゆくてはいくらあるのか。
ゆくての戦争や水火の難は、すべて避けてゆくことができる。
ただ老の来るのだけは、人間世界では避けようがない。
春の終わりという時節感からしかたないと思い、ひとり曲江の南岸の樹にもたれる。
きょうの春を送る心は、まるで親戚故旧に別れるのとそっくりだ。
<End Formatted Translation>